定着率を上げる1on1・面談の設計

「1on1をやっています」という病院は増えていますが、実態は業務の進捗確認だけで終わっているケースも少なくありません。忙しい医療現場では、意識して設計しないと、1on1はあっという間に形骸化します。
01なぜ1on1が定着率に効くのか
小さな違和感や不満は、日々の忙しさの中で言い出すタイミングを失いがちです。定期的に話を聞く場があることで、これらが積み重なって離職につながる前に、拾い上げられる可能性が高まります。1on1の価値は、業務の進捗確認より、この「言い出せなかったこと」を拾う機能にあります。
02忙しい現場で形骸化するパターン
時間が確保できず数分の立ち話で終わる、業務の指示だけで終わる、上司が一方的に話して終わる、といったパターンは、1on1という名目だけの進捗確認になりがちです。本人が話す時間を意図的に確保しないと、1on1は簡単に形骸化します。
03効果的な頻度と内容
月1回、15〜30分程度の時間を確保し、業務の話だけでなく「最近困っていることはありますか」「働きやすさの面で気になることはありますか」といった、本人の状態を聞く質問を必ず含めることをおすすめします。入職後3か月は特に離職リスクが高い時期だと言われており、この期間はより短い間隔で実施する病院もあります。
ヒポくんメモ「困ったことある?」だけだと、なかなか本音って出てこないんだよね。もう少し具体的に、最近の業務のどのあたりが大変か、みたいに聞いた方が話しやすいみたい。
04誰が1on1をすべきか
直属の先輩は日々の業務のことは把握しやすい一方、上下関係があるために本音を話しにくい場合があります。管理職は評価に直結する立場ゆえに、逆に構えられてしまうこともあります。どちらか一方に絞るなら、まず直属の先輩から始めるのが無難です。それでも本音が出にくいと感じる場合は、メンター制度のように直属の指揮系統から離れた相談相手を別に用意する病院もあります。
05よくある質問
Q. 忙しくて1on1の時間が確保できない場合、どうすればいいですか?
毎回長時間である必要はありません。短時間でも定期的に本人が話す時間を確保することのほうが、たまに長時間やるより効果的です。
Q. 1on1で拾った不満に、どこまで対応すべきですか?
すべてを解決できるとは限りませんが、聞いたことに対して何らかのフィードバックを返すことが重要です。話しても何も変わらないと感じさせると、1on1自体への信頼が下がります。


