医師不足が深刻な診療科はどこ? 救急科・外科・産科で採用が厳しい理由

「医師不足」とひとくくりに語られますが、診療科によって深刻さはかなり違います。現員医師数に対する必要医師数の倍率を見ると、救急科は1.28倍、産科は1.24倍と、他の診療科より高い水準です。この記事では、なぜ特定の診療科の採用が特に難しいのか、その背景と現実的な対策を整理します(看護師の場合は診療科というより配属先の部署によって差が出るため、事情が異なります)。
01診療科ごとの医師不足の度合い
現員医師数に対する必要医師数の倍率で見ると、救急科は1.28倍、産科は1.24倍と報告されています。倍率が1を超えているということは、今いる医師の数だけでは必要な水準に届いていないということです。外科、産婦人科、救急科、小児科は、夜間対応や急変対応の負担の大きさから、人材不足が特に深刻な診療科として挙げられることが多くあります。
02なぜ外科系・救急科・産科は特に厳しいのか
厚生労働省の2019年の調査では、週あたりの勤務時間が60時間以上となる病院常勤医の割合が、脳神経外科で53%、外科で51%、救急科で50%にのぼりました。当直や緊急対応の頻度が高い診療科ほど、労働時間が長くなりやすい構造があります。若手医師が敬遠しがちな診療科として、これらの科がしばしば挙げられるのは、この労働環境の実態と無関係ではないはずです。
ヒポくんメモ求人を出せば出すほど埋まる、っていう科ばかりじゃないんだよね。特に忙しい科ほど、そもそも母数が少ないから、1人採用できるかどうかの重みが全然違う。
03条件面の工夫の限界
採用難易度が高い診療科ほど、給与や待遇を引き上げるだけでは解決しないことが多いです。労働時間や当直負担の実態を採用段階で正直に伝え、チームでどう負担を分散しているかを具体的に示すほうが、長期的なミスマッチを防ぎやすくなります。
04採用が難しい診療科ほど増す、1人の見極めの重み
採用難易度が高い診療科は、そもそも応募者の母数が少なく、1人あたりの採用にかけられる時間もまちまちです。だからこそ、面接だけで判断せず、前職での勤務ぶりを知る人に話を聞くといった確認を省略しないことが、結果的にミスマッチによる再募集のリスクを減らすことにつながります。
05よくある質問
Q. 採用が難しい診療科では、紹介会社に頼るしかありませんか?
紹介会社は有効な選択肢の一つですが、それだけに頼ると手数料の負担が大きくなります。医局とのつながりや、非常勤・研修医からの登用など、複数のルートを並行して持っておくことをおすすめします。
Q. 採用が難しい診療科ほど、面接ではどんな点に気をつけるべきですか?
母数が少ない分、1回の面接にかけられる時間と情報量を惜しまないことが重要です。当直対応のような負荷の大きい場面については、抽象的な覚悟ではなく具体的な行動を聞くことをおすすめします。


