産婦人科・小児科の医師採用が難しい理由

産婦人科と小児科は、同じ「採用が難しい診療科」でも、抱えている事情は違います。産婦人科は突出した当直の多さと訴訟リスクの高さ、小児科は少子化による将来不安。それぞれの背景を分けて考える必要があります(この記事は医師の採用が対象です。看護師の産科病棟・小児病棟の採用課題は事情が異なります)。
01産婦人科の採用が難しい理由
産婦人科医の1か月あたりの当直回数は平均5.8回という報告があり、内科の3.2回、外科の3.1回、救急科の4.5回と比べても突出して多い水準です。加えて、産婦人科は全診療科の中でも訴訟リスクが高いと指摘されており、24時間365日拘束されるような働き方と相まって、他科への異動やなり手不足の一因になっていると言われています。
02小児科の採用が難しい理由
小児科は産婦人科ほどの当直負担ではないものの、少子化による将来の患者数減少への不安が、若手医師の選択を左右する要因として語られることがあります。診療科としての将来性への不透明感は、給与や労働環境とは別の軸で、なり手を減らす方向に働いている可能性があります。
03両科に共通する採用の工夫
当直やオンコールの負担を、個人の頑張りではなくチーム制でどう分散しているかを具体的に見せることは、産婦人科・小児科どちらでも有効です。負担の実態を隠さず正直に開示したうえで、それをどうチームで支え合っているかを伝えるほうが、誇張した好条件を提示するより信頼を得やすい傾向があります。
ヒポくんメモ「大変です」って正直に言われた方が、逆に安心する候補者も結構いるんだよね。実態と違う「働きやすいです」って言葉より、ちゃんと支え合ってる感じが伝わる方が響く。
04面接で確認すべきこと
厳しい当直や訴訟対応について、抽象的な覚悟を聞くより、具体的にどんな場面でどう対応してきたかを行動ベースで聞くことをおすすめします。前職での実際の負担のかかり方や、チームでの支え合い方は、リファレンスチェックでも把握できる部分です。
05よくある質問
Q. 産婦人科の当直負担を軽減する具体的な方法はありますか?
複数医師での当直体制の構築や、近隣施設との連携によるオンコール分散など、病院の規模や地域事情に応じた工夫が必要です。個々の病院の状況に応じた検討が求められます。
Q. 小児科医の採用で、将来性への不安をどう払拭すればいいですか?
短期的な採用条件だけでなく、地域における小児医療の役割や、病院としての中長期的な方針を伝えることが、不安の軽減につながります。


