看護師の転職理由ランキングから採用側が学べること

看護師の転職理由調査では、「結婚・出産・育児」といったライフイベントが上位に来ることが多いです。ただ、これは病院側の努力だけではどうにもならない理由でもあります。採用側が本当に目を向けるべきなのは、それ以外の理由のほうです。
01転職理由の上位に来るもの
各種の看護師転職理由調査では、結婚・出産・育児・転居といったライフステージの変化に伴う理由が上位に来る傾向があります。次いで、残業の多さや休みの取りにくさ、人間関係の悩みといった職場環境への不満が続きます。看護職員の離職率は年間およそ10人に1人という報告もあり(日本看護協会の調査)、この背景には両方の理由が混在しています。
02「ライフイベント」理由でできること
結婚や出産による離職は、病院側の努力だけで完全に防げるものではありません。ただし、育児休業からの復帰後の働き方や、時短勤務・夜勤免除といった制度の柔軟性次第で、離職ではなく休職や勤務形態の変更で乗り切れるケースもあります。ゼロにはできなくても、減らす余地はあります。
03病院側で対策できる理由に着目する
残業の多さ、休みの取りにくさ、人間関係の悩みは、病院側の体制や職場文化の見直しで対策できる部分です。特に人間関係は、面接では見えにくい部分でありながら、離職理由として繰り返し挙げられる要因です。配属先の人間関係が原因で早期離職が続いている病棟がないか、離職理由を部署ごとに集計してみると、傾向が見えてくることがあります。
ヒポくんメモ「結婚のため」って退職理由に書かれてても、実は本当の理由は別にあった、っていうのも実は結構あるみたい。建前の理由と本音が、必ずしも一致してないこともあるんだよね。
04採用段階でできること
採用側から見ると、候補者が前職をどんな理由で辞めたのか、あるいは辞めようとしているのかを丁寧に聞くことは、自院で同じ理由による離職を防ぐヒントになります。前職での人間関係や職場環境について、本人の話だけでなく、前職の関係者に確認することでも、より実態に近い情報が得られます。
05よくある質問
Q. 面接で前職の退職理由を深掘りしすぎると、印象が悪くなりませんか?
詰問調にならないよう、事実確認の形で聞けば問題ありません。「なぜ辞めたのですか」ではなく「どんな状況で退職を考え始めましたか」のような聞き方が有効です。
Q. 部署ごとの離職理由を集計する際、注意すべきことはありますか?
離職理由は建前と本音が異なることがあるため、退職面談だけでなく、複数の情報源から傾向を把握することをおすすめします。


