採用ノウハウ

看護師の採用面接チェックポイント
何を聞けば見極められるか

採用ノウハウ2026.08.14約6分で読めます
看護部長と面接をする看護師候補者のイメージ

日本看護協会の調査では、既卒(中途)採用看護師の離職率は16.1%と、新卒の約2倍にのぼります。1件ずつは短い面接でも、採用数が多い看護師の選考では、チェックポイントが揃っているかどうかが積み重なって差になります。この記事では、看護師の採用面接で確認したい観点と、具体的な質問例をまとめます。

01看護師面接は「数」で差がつく

医師採用が1件ごとの精度勝負だとすれば、看護師採用は数の勝負という面があります。年間を通じて複数人を採用する病院も多く、面接1件ごとにかけられる時間や準備は、どうしても限られがちです。

だからこそ、聞くべきことを事前に決めておく効果が大きくなります。毎回その場の思いつきで質問していると、面接官の負担も増えますし、候補者ごとの評価も比較しにくくなります。

02ありがちな2つの落とし穴

雑談型と圧迫型、この2つに寄りがちなのは看護師面接も同じです。

看護部長や師長が「感じの良さ」だけで判断する雑談型は、話しやすい候補者ほど有利になりがちで、面接官によって基準もバラバラです。一方、急変対応やインシデント経験を厳しく問い詰める圧迫型は、実際の現場のプレッシャーとは性質が違ううえ、萎縮した候補者からは本来の実力が見えなくなります。

03見極めの軸になる「行動を聞く」質問

「チームでの協調性はありますか」と聞けば、ほぼ全員が「あります」と答えます。効くのは、抽象的な自己評価ではなく、過去の具体的な行動を聞くことです。

たとえば「直近半年で、患者さんの急変やインシデントに立ち会った場面を一つ教えてください。あなたは実際に何をして、誰にどう報告しましたか」といった聞き方です。手順として知っていることと、実際にとっさに動けることは別なので、この違いが質問の答え方に出てきます。

04看護師の面接でチェックしたい4つの視点

ヒポくん

ヒポくんメモブランクのある看護師さんを「不安がありそう」というだけで下げてしまうのは、ちょっともったいないんだ。不安をどう解消しようとしているかまで聞くと、印象が変わることも多いよ。

05面接で聞いてはいけないこと

厚生労働省は「公正な採用選考の基本」として、本籍や出生地、家族の職業・収入、思想信条や支持政党、住宅状況といった、本人の適性・能力とは関係のない事項を採用選考の判断材料にしないよう求めています。

看護師面接では、結婚や出産の予定について聞いてしまうケースが見られます。夜勤対応の可否を確認したいのだとしても、聞くべきは「今後のライフプラン」ではなく「夜勤や当直に対応できるか」という条件そのものです。

06一人の判断に頼らない仕組み

師長一人の判断で決めている場合、評価はその人の主観に戻ります。師長と教育担当など、立場の異なる複数人が同席し、面接後に評価をすり合わせる場を作るだけで、精度はかなり変わります。

それでも、面接である以上、見えるのは本人が自分について語る範囲までです。一緒に働いた同僚や上司に話を聞くリファレンスチェックは、この部分を補う手段として使われています。

本記事は厚生労働省「公正な採用選考の基本」、日本看護協会「病院看護実態調査」等をもとにした一般的な情報提供です。各データの詳細は各団体の公表資料をご確認ください。

07よくある質問

Q. 新卒と既卒で、面接のポイントは変えるべきですか?

変えたほうが実務的です。新卒は実務経験がまだないため、教育体制へのなじみやすさや学ぶ姿勢を中心に見ます。既卒は即戦力としての実務経験の中身と、前職での具体的な行動を中心に聞きます。

Q. ブランクのある看護師は避けたほうがいいですか?

ブランクの有無だけで判断するのは早計です。本人が技術面の不安をどう認識し、どう対応しようとしているかを具体的に聞くほうが、実際の判断材料になります。

Q. 転職回数が多い候補者は避けるべきですか?

回数だけで機械的に判断するのは早計です。それぞれの転職理由を具体的に聞き、パターンがあるかどうかを見るほうが有効です。

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